京都の生活 第156回 甲午迎春 (2014..5.28)

先に、表紙として干支の「馬(午)」にちなんで、馬の古代文字を図案化したものを掲載しましたが、同時に作った詩も遅ればせながら紹介しておきます。

この詩はいささか肩に力が入ったもので、「身体の衰えは感じるようになったが、まだ書生の気持は忘れないぞ」と息巻いています。

「馬齢」とは自分の年を謙遜していう言葉で、もちろん漢詩では数え年です。「書剣」とは古の書生が常に携帯するもので、その志を失っていないという意味です。「棲遅(せいち)」とはのんびり隠居するという意味で、「まだまだ世捨て人にはなりたくない」と強がっているのです。

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